看護師のユニフォームの歴史

看護師という職業が生まれたのは、19世紀後半に活躍したフローレンス・ナイチンゲールの働きによるものだ。それまで病人の看護は、宗教界が担っていたことから、当初の看護師のユニフォームには尼僧の影響が強く表れていた。長袖のワンピースにエプロン、そして帽子というのが当時の看護師の定番スタイルだったのだ。
その後、動きやすさを重視するようになり、スカートの長さが変化することになる。くるぶしに届くほどの長さだったものが、第二次世界大戦後にはふくらはぎほどの長さへと短くなった。袖も短く帽子もかなり小さくなったことで、徐々に現代の形へと近付いていく。
1960年代から1980年代に入ると、スカート限定だったユニフォームにパンツタイプが登場し始める。男性看護師の誕生、そして動きやすさや感染予防といった観点が取り入れられるようになったからだ。
さらに、この時代に入ると自動洗濯機が開発され、看護師のユニフォームも洗濯しやすくアイロン掛けしやすい素材が使われるようになる。
1990年には、トップスとパンツに分かれるツーピースタイプのユニフォームが浸透し始め、帽子撤廃の動きも活発になった。この時代のもう1つの大きな変化が、スクラブタイプが着用され始めたことだ。
スクラブは「ゴシゴシこすって洗える」という意味を持つ生地で、これまでは手術着として着用されていた。だが、丈夫で動きやすいことから、看護師のユニフォームへと広まったのだ。スクラブの普及と共に、カラーリングも豊富になり、白色以外のユニフォームが広く着用されるようになった。
このように、看護師のユニフォームと一口に言っても、長い歴史があるのだ。詳しくはかわいいユニフォームで働こう!というサイトに書かれているので、確認してみると良いだろう。